日本語
鼻
- 筆写文字
- 5,728
- 単語
- 44
- 筆写段落
- 44
- 予想時間
- 約23分
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禅智内供の鼻と云えば、池の尾で知らない者はない。長さは五六寸あって上唇の上から顋の下まで下っている。形は元も先も同じように太い。云わば細長い腸詰めのような物が、ぶらりと顔のまん中からぶら下っているのである。 五十歳を越えた内供は、沙弥の昔から、内道場供奉の職に陞った今日まで、内心では始終この鼻を苦に病んで来た。勿論表面では、今でもさほど気にならないような顔をしてすましている。これは専念に当来の浄土を渇仰すべき僧侶の身で、鼻の心配をするのが悪いと思ったからばかりではない。それよりむしろ、自分で鼻を気にしていると云う事を、人に知られるのが嫌だったからである。内供は日常の談話の中に、鼻と云う語が出て来るのを何よりも惧れていた。 内供が鼻を持てあました理由は二つある。…作品と原文の情報
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- 原文の出典
- Aozora Bunko work card (https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/card42.html); source XHTML (https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/42_15228.html)原文の出典を開く
- 著作権切れの根拠
- Akutagawa Ryunosuke died on July 24, 1927. Copyright had expired in Japan before the 2018 term extension and was not revived; more than 70 years have also passed since the author's death in the Republic of Korea. Original Japanese text from Aozora Bunko; no translator.
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